初夏だった。 自転車に足をかけ、十分ほど離れたスーパーまで向かう。風は涼しいがサドルを降りて数歩歩くと背に汗がにじむくらいの気温で、雲は去り、水色が果てまで続いていた。そしてその晴れた空の下、普段茶菓子など買わないのに急に二千円も手渡され、…
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